ウチの電子ドラム紹介~ATV aDrums Artist~

このページでは、自分が使用している電子ドラムについて紹介したいと思います。
できることやできないこと、購入時の注意点など紹介していますので、購入を検討している方の参考になればと思います!

目次

紹介したい人物像

まずは「こんな人におススメしたいよ~」という点を明確にするため、購入当時の私の状態と、購入した恩恵(青字)を示します。

住宅環境:実家住まい

購入当時は実家暮らしでした。
現在は賃貸ですが「クレーム来たら止めよう」ぐらいの気持ちで使ってますww
(賃貸で1年間クレームなし)

金銭面:月1.5万円なら出せるぐらい

追加シンバル込みで38万円で購入しました。
石橋楽器の36回払い金利なしのローンで購入したため、月の金額は1万円ちょいです。
月の個人練習で2万円ほどかかっていたのがローンに回って少し安くなりました

ドラムの技術:中級者(?)

ぶっちゃけ技術はあまり関係なく初心者~上級者までおススメしたいですが念のため…
ツインペダルもガッツリ使用するロック系ドラマーです。
この電子ドラムにおいてセッティングなどで困ったことはありません。

使用用途:個人練習

購入当時、バンドを6つほど掛け持ちしていたため毎週練習がありました。
しかし個人練習に入ろうにも名古屋のスタジオは日中ほぼ空きがない…
家でも叩く環境がないため、金、土の夜中2時~朝8時でスタジオにこもるような生活をしていました。
平日帰宅後でも練習できるため、夜更かしの練習がなくなって生活が安定しました!

悩み事①:個人練習で交通費、スタジオ代の出費が多い

上記の通り毎週末スタジオにこもっていたため、ガソリン代、駐車場代、スタジオ代で月2万円ほどかかっていました。
交通費、スタジオ代が0になり、ローンを払っても少し安上がりになりました!

悩み事②:気軽にドラムが叩けない

毎週末、バンド練習に向けて曲を覚えるための個人練習ばかりで、基礎練習などに時間がさけませんでした。
家で気軽に叩けるようになり、基礎練習ができようになりました。

特徴

次にあまりこの電子ドラムを知らない方のために、メーカーについてなど簡単に紹介します。

メーカー:ATV株式会社

このメーカーを知らない人も多いのでは?
実は、Rolandの創業者でありMIDI規格の生みの親の梯郁太郎(かけはし いくたろう)氏が2013年に新たに立ち上げた会社なんです!
大手さん(多分Rolandのこと)のしがらみにとらわれず、新しい「楽器」を作りたいという思いで作られた会社です。

セット:aDrums artist Standard Set

aDrumsのセットには以下の2種類があります。

Standard Set:1タム、1クラッシュ
Expanded Set:2タム、2クラッシュ

自分は生ドラムも1タムなので、Standard Setを購入しました。
そしてクラッシュシンバルとチャイナシンバルを追加で購入しました。

立ち振る舞い

【楽器としての立ち振る舞い】
・13インチのスネアに14インチのハイハット、18インチのライドなど、見た目がまさに生ドラム!
・音源はソフトウェア音源ではなく実際のドラムの音を収録した音を使用!
・しっかり叩かないとしっかり鳴らない

これらの仕様はATVが「ビジュアルとサウンドが一致することでドラマーにとって違和感を感じないフィールを生み出す」ことを追求した結果です。

【電子ドラムとしての立ち振る舞い】
MIDIのマルチトラック出力に対応!
→DAWを使って各シンバル、各タム、スネア、バスドラなどを別々のトラックに記録できる!

金額

多少の変動はありますが、自分が購入したStandard Set(1タム、1クラッシュ)でだいたい40万円ぐらいです!
高い!と感じるかもしれませんが、このクオリティとサウンドを得られるなら妥当 or 安いかな…と思います。
(RolandのTD-50Kとかだと50万超えてきますしね…)
ただし、ハイハットスタンドキックペダル、スローン(椅子)は別売りです。
イシバシ楽器のオンラインショップなどにそれらがセットになったものもありますのでご確認ください。

選んだ理由

見た目がしっかりドラム

正直ここが一番のポイントでした!
「ドラムを叩いてる!」という感覚が欲しかった!

「シェルのない電子ドラムでもドラムの音は出るけど、やはり視覚的に一致しなくてテンションが上がらない…」

と思っていた時にこのドラムを見つけて購入を決心しました。

ちなみに来月(2020年7月末)にはRolandからアコースティックデザインのV-Drumsとして以下の2品番が発売されます。こちらも要チェック!!

・VAD503
公式の製品紹介ページはコチラ

・VAD506
公式の製品紹介ページはコチラ

最新の技術を詰め込んだ電子ドラム

  • 非接触式で遅れのないハイハット用センサー
  • クローズドリムショットの固有振動数を検知するセンサー
  • 全面演奏可能なシンバル
  • 音源のaD5は高速反応&繊細なダイナミクスのハイレゾ音源
  • MIDIのマルチトラック出力

上記のように最新の技術を詰め込んだ電子ドラムなんです!

できること

いい音で練習できるというのはもちろんのこと、MIDIのマルチトラック出力ができることで以下のこともできます。

叩いてみたの収録

これに関してはマルチトラック出力関係なく、電子ドラムとオーディオインターフェースがあればできますね
ただ、バスドラだけにコンプをかけるなど、いい音を追求するならあると嬉しいですね~

簡単なデモ音源の作成

これも上記と同じですが、バンドのデモ音源を作る際にも音にこだわって収録できます。
しかも自宅でできるなら時間に追われるプレッシャーもない!
レコーディングってお金かかりますしね…

また、「スネアの種類変えたいな…」と後々思った場合でも対応できます!

録音は…
①実際に叩いてMIDIを記録する
②記録したMIDIを再生して音源から音を出す
③②の音をオーディオインターフェースでPCに録音する
の流れで行います。

そのため、②の時にスネアの種類を変えて差し替えればOK!
詳細な録音の方法は後日記事にします~

できないこと

お次はできないことの紹介です。
他社の電子ドラムではできるけどATVの電子ドラムではできないことも知っておきましょう~

ちなみに「これができたほうが嬉しいな~」という場合にはRolandのV-Drumsを購入することをオススメします!

音のチューニング

各ヘッドのテンション(張り具合)は生ドラムのように調整できますが、音のチューニングはできません。

Rolandのお高い電子ドラムだと深さや材質からボルト1本ごとの締め具合やマイキングまで調節できますね~
シミュレーションされた音とはいえ、音作りを学ぶ入り口としては手軽でいいと思います。

しかし、ATVの電子ドラムはこだわりぬいた最高の音を余すことなく録音し、空気感を損なわないよう最低限の処理にとどめた音を非圧縮で収録するという”音”へのこだわりが生んだ仕様です。
これは是非とも耳で感じてほしい…特にバスドラムの空気感と余韻が凄いの…

V-Drumsを使用している友人も叩いたとき「バスドラがすごくいい」と絶賛していました!

特殊な音を出す

電子音(シューティングゲームで撃つような音とか)は出せません。
あくまでドラムとしての立ち振る舞いを守っており、ドラムに組み込む楽器以外の音はありません。
(タンバリン、カウベル、ブロック、ウィンドチャイムなどはあります)

同期機材としての使用

例えばパッドに同期音源を割り当てて、「ライブでパッドを叩いたら曲スタート!」みたいなことはできません。
「搭載されているチャイナシンバルの音を使いたい!」「カウベルの音を使いたい!」などはできます。

スゴイ!と思った点

ここからは自分が実際に使って「スゴイ!」と思った点を紹介します。

叩く人の強さに合わせて調節できる

人それぞれ叩く強さやスティックの重さが違います。
ATVのドラムは設定で「弱い」と「強い」を叩いて設定して、その人のダイナミクスに合わせることができます。

低音と余韻がしっかり出る

先にも記載しましたが空気感がホントにスゴイ!(語彙力…)
上品で温かみのある部屋の雰囲気を感じさせる音の広がりと余韻
本当にその場で本物を叩いているかのような感覚を得られます。

鳴らし方が音に反映される

これも驚きました…
シンバルをスティックの先端だけで鳴らしてしまって汚い音になったことありませんか?(自分だけ…?)
ATVの電子ドラムでシンバルを打ち損じたとき、ちゃんと”バシャーン”と薄くて高い音(汚い音)が鳴るんです!

タムやスネアもそうですが、ATVのドラムはちゃんと鳴らさないとちゃんと鳴ってくれません。
テキトーに叩いてもいい音が鳴る電子ドラムとは違うのです!
良い叩き方を学べるので、初心者の方には是非ともおすすめしたいポイントです!

MIDIのマルチトラック出力に対応

さっきからさんざん書いていますが、MIDIのマルチトラック出力は感動です。

・叩いてみた動画を撮りたい人
・家で手軽にバンドのデモ音源を作りたい人
・作曲したい人

こういった方には是非ともおすすめしたい!!

後々困ったこと

次は実際に買ってみて「この機能も欲しかったな…」という点を紹介しましょう。
「これは必須でしょ!」と思う方はRolandの最新機種(VAD503やVAD506)のほうがいいかもしれません。

メトロノーム非搭載

あくまで「ドラムという楽器」として捉えると本来別モノだから、無くても仕方ない機能なんだけど…
「電子ドラムという練習機材」という頭で購入すると「う~ん…」と思ってしまう要素かも?

でも、AUX端子は付いているのでスマホのメトロノームアプリとか使えば解決です!

楽器の種類

先にも記載しましたが、ウインドチャイムやカウベル等、ドラムセットに組み込まれるであろう楽器以外の音はありません。
また、スネアにリバーブをかけたりすることもできません。
ドラムとして使うなら正直必要十分です!

自分もドラムとして使うなら本来困らないはずだった…
でも…ライブで銅鑼の音が必要になった時に「あったら良かったな…」とは思ってしまいました…
(別機材ポチーーー)

購入時の注意点

ここまで見ていただき「ATVのaDrumsを買おう!」と思っていただけた方は、以下に記載する点に気を付けて購入していきましょう!

設置スペースの確認

まずは設置スペース!置けないことには意味がない!
置けない場合にはもう少しコンパクトな電子ドラムを検討しましょう。

aDrumsを置く場合は 180×150cm のスペースが必要です。
(椅子を置くスペース含めて)

安い!と思ったら音源がない可能性あり!

aDrumsをAmazonなどのショッピングサイトを調べてみると、20万円ぐらいで出ているものもあります。
しかし、セット内容をよく見てみると…

音源(aD5)がないんです!パッドだけ!
写真にはスネアの右上に音源映ってるけどな~…
安い!と思って飛びつかないように要注意です!

別で必要なハードウェア

aDrumsのセットを購入する際には、別で以下のハードウェアが必要になります。

  • ドラムスローン(椅子)
  • ハイハットスタンド
  • キックペダル

Amazonやイシバシ楽器のオンラインショップにはこれらをセットにしたパックもあります!
スティックやヘッドホンも付いているので「これからドラムを始めるよ!」という方にもオススメです!

ハードウェア全部込みパック(イシバシ楽器オンラインページへ)

購入はコチラ

ここまで見ていただいて「購入しよう!」と思い至った方は以下から是非!

でも…約40万円というと一括で買うには大きい金額ですよね~…

そんな方に朗報です!!

イシバシ楽器で購入すれば20万円以上の購入で48回払いまで金利0!!

例えば40万円のセットだったら 8,400円/月 !!

この金額で自宅に電子ドラムを置けるならアリだと思いませんか?
購入方法の一つとしてご検討ください!

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました!
高い買い物ではありましたが、自分としては「買って良かった!」と声高らかに言える買い物でした。

この記事が検討材料となり、あなたのドラムライフに少しでも役立てると嬉しいです!