【演奏配信】Cubaseの音をツイキャスで配信する

この記事では、配信ツール”OBS”を使ってDAW(Cubase)の音を配信する方法を記載しています。
「演奏系の配信をしてみたい」という方は是非ともご参考にしてみてください!

必要なもの

まずは現実世界で必要なものです。

オーディオインターフェース

僕はSteinberg社の”UR12“を使用しています。
1万円前後で購入できて、2チャンネル入力(マイク端子×1、シールドの端子×1)できるのでおススメです。

使いたい楽器とシールド

使いたい楽器を準備しましょう。
オーディオインターフェースと接続するためにはシールドも必要です。

Webカメラ(姿を映さないなら不要)

僕はノートPCに備え付けのWebカメラを使用しています。

サブディスプレイ(必ずじゃないけどあると便利)

ノートPCのWebカメラを使用しているため結構画面が下を向くためほぼ使えない…
ということで2つめの画面でツイキャスの画面を表示してコメントを見ています。

必要なソフト

DAW(Cubase)

アンプ代わりとして使っています。

OBS Studio

無料のライブ配信用ツールです。
YouTubeライブ、Twitch、ニコ生、ツイキャスなど、いろんなライブ配信で使えます。

Voicemeeter Banana

高機能な仮想ミキサーです。
PC内の音とオーディオインターフェースから入った音、マイクの音などを混ぜてOBS Studioに投げるものです。
エフェクトとかもかけられるそうなので使いこなせると楽しそう~
ドネート式(気に入ったらお賽銭投げてね)のソフトなので、無料で使えます。

詳しくはコチラ

準備をする

必要なものがそろったら配信の準備をしましょう!
といっても接続して各ソフトを起動するだけです。

①接続する

オーディオインターフェースとPC、楽器、ヘッドホンを接続します。

②各ソフトを起動する

  • Voicemeeter Banana
  • Cubase
  • OBS

を起動します。

PCの設定

設定は以下の2段階あります。

  1. PCのサウンド⇔Voicemeeter Banana
  2. PCのサウンド⇔Cubase(DAW)

1.PCのサウンド⇔Voicemeeter Banana

まずはPCのサウンドとVoicemeeter Bananaを接続します。
ちょっとわかりにくいですが、こんなイメージです。

①検索バーから「サウンドの設定」を開きます。

②入力と出力を以下のように設定します。

入力:VoiceMeeter Output
出力:VoiceMeeter Input

これで第1段階完了です。
この画面を開いたまま第2段階に進みましょう。

2.PCのサウンド⇔Cubase(DAW)

さっきのVoicemeeter Bananaの接続とデバイス名が変わるだけのイメージです。

①「サウンドの設定」ウィンドウを下にスクロールします。
「サウンドコントロールパネル」のリンクがあるので、開きます。

②「再生」タブを以下のように設定します。

VoiceMeeter Aux Input:規定の通信デバイスとして設定(電話マーク)
VoiceMeeter Input:既定のデバイスとして設定(チェックマーク)

③「録音」タブを以下のように設定します。

VoiceMeeter Aux Output:規定の通信デバイスとして設定(電話マーク)
VoiceMeeter Output:既定のデバイスとして設定(チェックマーク)

設定完了です。
「適用」を押して閉じましょう。

Voicemeeter Bananaの設定

次にVoicemeeter Bananaの設定です。

事前知識として、Voicemeeter Bananaには入力・出力ともに5チャンネルずつあります。
入力:ハードウェア入力_3チャンネル、ソフトウェア入力_2チャンネル
出力:ハードウェア出力_3チャンネル、ソフトウェア出力_2チャンネル

それを以下のような感じで接続します。

ソフトの画面で見てみるとこんな感じです。わかりにくいね!!

順番に設定していきましょう。

1.ハードウェア入力1をソフトウェア出力2(B2)のDAWに接続する

ココ(上図赤線)の接続です。

①”HARDWARE INPUT 1″を左クリックする

②表示された選択肢からオーディオインターフェースを選択する

なんか先頭にいろいろアルファベットがついていますが、”MME:”のを選択しましょう。詳しくは気にしない!

入力デバイス選択完了!

③出力先としてソフトウェア出力2(B2)を選択する

フェーダーの横にある出力チャンネルから”B2″をクリックしてONにします。

終わり!次!

2.CubaseをVoicemeeter Bananaに接続する

ここ(上図赤線)はCubaseの設定でやります!
次!

3.ソフトウェア入力2(Voicemeeter AUX)を出力につなぐ

ここの設定をすることで、DAWのアンプシミュレーターの音が配信(OBS)とヘッドホン(A1:オーディオインターフェース)から流れるようになります。

①”Voicemeeter AUX”の”A1″と”B1″をONにする

画面中央少し右側にある“Voicemeeter AUXの”A1″と”B1″をクリックしてONにします。

以上!次!

3.ソフトウェア入力1(Voicemeeter VAIO)を出力につなぐ

ここを接続することでYouTubeの音声やPC内の音声ファイルの音が配信(OBS)とヘッドホン(A1:オーディオインターフェース)から流れるようになります。

①”Voicemeeter VAIO”の”A1″と”B1″をONにする

画面中央少し右側にある“Voicemeeter VAIOの”A1″と”B1″をクリックしてONにします。

以上!これでVoicemeeter Bananaの設定は完了です!
お疲れさまでした!

Cubaseの設定

お次はCubaseの設定です。
オーディオデバイスとしてVoicemeeter AUXを設定することで、下記赤線部分を接続します。

①Cubaseのスタジオ設定を開く

Cubaseのメニューバーから

スタジオ ⇒ スタジオ設定

を選択する。

②デバイスを選択する

スタジオ設定のウィンドウの左側メニューから”VSTオーディオシステム”を選択します。
右側最上部の”ASIOドライバー”の選択肢から”Voicemeeter AUX Virtual ASIO”を選びます。

設定自体はこれで完了です!
③は念のための確認です。

③入力/出力が正しく設定されているか確認する。

メニューバーの

スタジオ ⇒ オーディオコネクション

を選択します。

「入力」「出力」タブを開いて、オーディオデバイスが”Voicemeeter AUX Virtual ASIO”、デバイスポートが”VM-VAIO 1″と”VM-VAIO 2″が設定されていることを確認します。

以上!これでVoicemeeter BananaとCubaseがつながりました!
オーディオインターフェースに接続した楽器を鳴らすと、Cubaseのアンプシミュレーターが鳴るはずです!
また、Voicemeeter Bananaの”Voicemeeter AUX”の音量メーターが反応するはずです。

OBSの設定

ここまででOBSに送る音の準備が整いました。
最後にOBSで音を受け取って配信に流しましょう。

OBSを使ってツイキャスで配信するための設定についても併せて説明します。

配信はこんな感じで行こうと思います。

【映像】
 ①Webカメラの映像
 ②コメント
【音声】
 ①PC内蔵マイク
 ②Voicemeeter Bananaからの出力

初期状態はこんな感じですね~
マイクは初めから入っています。
デスクトップ音声はVoicemeeter Bananaから出すので、ミュートしておきましょう。

では、それぞれ追加していきましょう。

1.Webカメラの映像を追加する

①ソースを追加する

ソース下部の”+”を押して”映像キャプチャデバイス”を選択します。

ソース作成ウィンドウが表示されます。
“新規作成”を選択します。
名称は何でもいいです。今回は”Webカメラ”という名前を設定します。

②プロパティの設定をする

Webカメラのプロパティ設定画面が表示されます。
初期状態のまま変更せずそのままOKを押します。

③サイズを調整する

表示領域にカメラの映像が表示されます。
端っこをドラッグアンドドロップして大きくして、表示領域に合わせます。

完了です!

2.Voicemeeter Bananaの音声を追加する

①ソースを追加する

ソース下部の”+”を押して”音声入力キャプチャ”を選択します。

ソース作成ウィンドウが表示されます。
“新規作成”を選択します。
名称は”Voicemeeter Banana出力”としておきます(なんでもいい)。

プロパティ設定画面が表示されます。
“Voicemeeter Output”を選択し”OK”を押します。

ソースが追加されました!
楽器を鳴らすとメーターが反応します。

ここまで確認できれば完了です!

3.コメントを追加する

①コメント取得用URLをコピーする

まずはツイキャスのページから自分の配信ページへ移動しましょう。
ツイキャスページの右上から”ツール・ゲームズ配信”を選択します。

少し下にスクロールして”ツール配信”の項目にある”コメントを配信画面に表示”のURLをコピーします。

コピーはこれで完了です。

②ソースを追加する

ソース下部の”+”を押して”ブラウザ”を選択します。

ソース作成ウィンドウが表示されます。
“新規作成”を選択します。
名称は”コメント”としておきます(なんでもいい)。

コメントのプロパティ画面が表示されます。
URLに先ほどコピーしたコメントのURLを貼り付けましょう。

OKを押したら画面にコメント表示エリアが追加されます。
好みに合わせてドラッグアンドドロップでサイズを調整しましょう。

ここまでで画面と音声の設定が完了しました!
後は配信するだけ!頑張って!!

配信を開始する

もうかなり終盤!あとちょっとです!
あとはURLの設定とビットレートの設定をして配信を開始しましょう!

1.OBSの設定画面を開く

①OBS画面右下の”設定”から設定ウィンドウを開く

②左側から”配信”タブを開く

一番上の”サービス”は”カスタム”を選択しましょう。

2.サーバー(URL)を設定する

①RTMP URLをコピーする

先ほどコメント用URLを取得したページの”RTMP URL”の内容をコピーします。

②OBSの設定ウィンドウに貼り付ける

コピーしたURLをOBSの設定ウィンドウの”サーバー”の欄に貼り付けます。

3.ストリームキーを設定する

①ストリームキーをコピーする

またブラウザに戻って”ストリームキー”をコピーします。

②OBSの設定ウィンドウに貼り付ける

コピーしたストリームキーをOBSの設定ウィンドウの”ストリームキー”の欄に貼り付けます。

4.ビットレートを設定する

これ!めっちゃ苦戦した!
ここを適切に設定しないと”ビットレートのエラー”的なので配信が中断されます!

①出力タブを開く

OBSの設定ウィンドウの”出力”タブを開きます。

②映像ビットレートを設定する

配信には

  • 標準画質
  • 超高画質

の2種類があります。

FPS系ゲーム配信などはヌルヌル高画質で配信するべきでしょうが、演奏系とかはそこまで求めないかな…
ということで標準画質前提で!

映像ビットレートは“800Kbps”を設定しましょう!

③適用する

ストリームキーの貼り付けまで出来たら設定ウィンドウの右下の”適用”→”OK”を押して完了です!

これで設定は完了です!
長かった…よく頑張った…お互いに…
(´-ω-`)

5.配信開始ボタン!ポチーッ!

配信を開始する準備は良いですか?
良ければ!OBSの!”配信開始”ボタンを!押しましょう!!

ここまで本当にお疲れさまでした。
これであなたも配信者です。
楽しい配信生活を祈っています!

それではサイナラ~!
(*’▽’)ノシ