この記事では、無料の楽譜作成ソフト「MuseScore(ミューズスコア)」でギターやベースのタブ譜を作成する方法、手順を解説しています。
曲を楽譜に起こすことで、後々思い出したり、書き込んで音楽理論の勉強材料にしたりと、プレイにも成長にも役立ちます。
実際使ってみると簡単に綺麗な楽譜が作成できたので、是非とも使ってみてください!
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目次
MuseScoreのインストール方法
Musescoreはコチラのサイトからダウンロードできます。
ダウンロードしたexeファイルを実行して、”次へ”をどんどん押していけばOKです。(テキトーでごめん)
当記事でコピーする曲
今回は管理人の大好きなLiSAさんの”ROCK-mode”という楽曲のベースをTab譜にしてみようと思います。
やはり自分の好きな曲のコピーをするのはモチベーションにつながりますね!
↓今回コピーする曲↓
楽譜を新規作成する
インストールが完了したらMusescoreを開いて楽譜を新規作成しましょう。
スコアを作成する
ソフトを開くとスタートセンターのウィンドウが開きます。
“新しいスコアの作成”を選択しましょう。
曲情報を入力する
曲のタイトルなどを入力します。
必須ではないのでざっくりでOK!
テンプレートを選択する
テンプレート選択します。
今回は例としてベースのTab譜を作る方法を解説します。
低音楽器単品なので”へ音記号”を選択します。
キーを設定する
次は調号(キー)の設定です。
今回取り上げる楽曲”Rock-mode”のキーは…
先頭4小節:Em
5小節目~:Fm
みたいです。
とりあえずAメロの最初のコードで!ロック系ならマイナー!
ぐらいの甘い認識です
Fmは♭(フラット)4つです。
選択して”次へ”を押します。
テンポを設定する
ここではテンポを設定します。
確認用の再生に影響するので、ここで設定しちゃいましょう。
“ROCK-mode”はテンポ180です。
設定したら”完了”を押しましょう。
へ音記号の楽譜が出来ました~!
(*´Д`)
楽器を選ぶ
ベースを追加する
現状ではデフォルトでピアノが選択されている状態です。
ピアノを消して、ベースを選びましょう。
ツールバーから“編集”→”楽器”を選択
検索バーに「ベース」と入力すると色々出てきます。
TAB譜は6弦ベースまで対応していますね!!ww
“エレキベース”を選択→”スコアに追加”
“ベース[TAB譜]”も追加したくなりますが、これは独立したTAB譜です。
音符を入力しても連携して入力されません。
連携したTAB譜は画面右側から追加します。
TAB譜を追加する
次に楽譜に連携したTAB譜を追加します。
ベースの”譜表:1″を選択し、右上の…
“リンク譜表の追加”ボタンを押す
すると“譜表:2″が追加されます。
譜表2をTAB譜にします。
譜表2の”譜表の種類”のプルダウンから…
“タブ譜 4弦 完全”
を選択します。
これを選択することで、入力した楽譜に連携してTAB譜も入力されます。
タブ譜を選択する際、「簡易」「共通」「完全」の3種類があります。
この違いは…
簡易:音の長さを示す符幹および符尾が表示されず、フレット位置だけ
共通:休符がないだけ
完全:休符も表示される。TAB譜単体で完結する
ピアノを削除する
ピアノは不要なので削除しましょう。
ピアノを選択し”スコアから削除”ボタンを押す
これでベースの五線譜とTAB譜だけになりました!
“OK”ボタンを押すと楽譜に反映されます。
五線譜とTAB譜のセットが出来ました~!
(*´Д`)
楽譜を入力する(4小節目まで)
基本操作
基本的には…
2~7キー:音価(音の長さ)を選択
0キー :休符
.(ドット):付点のON/OFF
+キー :タイ(弾かずに音を伸ばす)
A~Gキー:音の入力
が使えれば基本OKです!
では実際に入力してみましょう!
編集モードにする
編集するときは編集モードにします。
編集したい小節をクリックで選択して…
Nキーを押す
これで編集モードになりました。
日本語入力がONになっていると切り替わりません。
“半角/全角”キーを押して日本語入力をOFFにしましょう。
先頭4小節を入力する
まずは先頭の4小節を入力しましょう。
完成形はコチラです↓
1小節目
リズムとしては
付点4分~付点4分~(タイ)4分
なので、入力順は…
5 → .(ドット) → E → E → .(ドット) → +
です。
順番に見ていきましょう。
- 5 → .(ドット) :音価を付点4分に設定
- E:E(ミ)の音を入力
- E:音価はそのままでE(ミ)の音を入力
- .(ドット):付点をOFF(代わりに”5″でもOK)
- +: タイ(同じ音を伸ばす)
2~3小節目
2~3小節目は1小節目の繰り返しです。
繰り返しの方法は2つあります。
- 1小節目をコピー&ペースト
- 反復記号を使う
コピー&ペーストはそのままです。
- “N”(編集モードOFF)
- 1小節目を選択して”Ctrl + C”
- 2小節目を選択して”Ctrl + V”
反復記号も簡単です。2クリックでOKです。
- 編集モードOFFの状態で入力したい小節を選択
- 画面左のパレットから反復記号のマークをクリック
反復記号が入力されました!
今回は2、3小節目ともに反復記号にしておきましょう。
4小節目
4小節目は”ンダダダ ダダダダ”でずっとE(ミ)の音です。
入力順としては…
“4” → “0” → “E”×7回
です。
目新しい操作は”0″キーの「休符」ぐらいです。
続けて”E”を7回入力すれば、4小節目まで音符の入力が完了です。
TAB譜の押さえる場所を変更する
TAB譜を見てみると、五線譜に入力した音に合わせて3弦2フレットを押さえる形でTAB譜が作成されています。
今回はこのEの音を4弦の解放(0フレット)の音で鳴らしたいので変更しましょう。
要は「1オクターブ下のEの音に変更したい」ということです。
五線譜の音を選択 → “Ctrl + ↓”
同じ操作を4小節目にもしてあげれば完了です!
4小節目まで出来ました~!
(*´Д`)
楽譜を入力する(5小節目~)
5小節目以降も基本は同じですが、キーがEmからFmに変わります。
そこだけやりましょう。
キーを変更する
キーの変更は簡単です。
先ほど反復記号を入れたのと同じ要領です。
- 変更したい小節を選択
- 画面左のパレットから、設定したいキーをクリック
以降は1~4小節目と同じ要領で入力していきましょう。
折り返しを追加する
ついでに改行して見やすくしましょう。
7小節目から始まると分かりやすい曲なので、6小節目の後ろに折り返し(譜面の改行)を追加します。
手順は反復記号やキーの変更と同じです。
- 折り返し位置の小節を選択(7小節目を頭にしたいので6小節目を選択)
- 画面左のパレットから折り返しをクリック
再生して確認する
楽譜の入力が終わったら再生して、リズムや音程に違和感が無いか確認しましょう。
再生開始したい小節を選択 → スペースキー
停止もスペースキーです。
PDFに出力する
楽譜が完成したらPDFに出力しましょう!
出力して印刷したり、タブレットに取り込んで表示したり自由にできます!
Ctrl + “P”キー
印刷ウィンドウで”Microsoft Print to PDF”を選択し、”印刷”ボタンを押します。
保存のウィンドウで保存先を選択して、ファイル名を入力して”保存”ボタンを押します。
保存が完了しました!
以上で基本的な楽譜作成の手順が一通り終わりました!
お疲れさまでした!